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猛暑

平成23年 8月15日追加

暑い!
 一日に何度この言葉を使うでしょう・・・
口に出しても気温は下がらないので、言うのは止めよう!と思うのですが、言わずにいられない毎日です。
 ラニーニャ現象、ヒートアイランド現象、地球温暖化等々、暑い理由が様々語られていますが、我々の実感としては、温帯気候だったはずの日本が、確実に亜熱帯気候へと移行しているように感じます。雨の降り方も降る時は多量に続けて降り、降らなくなると2週間以上一滴も降らないことも珍しくありません。数年後には、お天気お姉さんが梅雨時期に「まもなく雨季に入ります。」というセリフが普通になるかもしれません。

 今年は特に震災後の電力不足もあり、日本国民全てに厳しい夏となっています。暖地型芝草のコラムで書いたように、ベントグラスにとっては最も過酷な時期ですが、グリーンの表面温度が50℃に達する中で生きている彼らを見ていると、かえって人間の方が夏バテしているかもしれません。
 

スミシャワー散水   グリーンの表面温度   熊谷のドライミスト

「暑い夏の芝管理」イコール「水管理」であることは間違いありませんが、高温多湿の日本では、水分が多すぎても少なすぎてもトラブルが発生します。ベントグラスは気温の低い夜間(例えば3時〜4時)にしっかり灌水して、日中はなるべく表面を乾かしておくことが理想ですが、最近のように体温を越えるような温度と熱風にさらされると、夕方や日中に救急処置(散水)をしなければならないケースも出てきます。人間で言うと熱中症のようなものでしょうか。 そしてこの時期の体調(生育)を左右するのがシーズン中の食生活(肥培管理)であると私は考えています。
 人間も肥満体質(失礼!)の人が夏バテしやすいように、ベントグラスもグリーンの場合、刈高が低いので、株が大きく葉の広い個体は弱いようです。

 夏場は過度なストレスをかけないように、多少(現在4.2mm)刈高を上げますが、基本的には節間の短いスマートな個体づくりを目指しています。
 

夏場のベントグラス   ターフファン   暑さに強いポーチュラカ


今年は日中の電力使用量を抑えるために、当倶楽部でもデマンド監視システムを導入し、
節電に努めています。そのためグリーンへの送風用のターフファンも午後はほとんど使用できません。無風の時には時折吹くファンの風がプレーヤーにも心地よいのですが、申し訳ありません。その他、芝に散水するために池から汲み上げるポンプ、送水用の圧力タンク等、大きな電力を必要としています。
 今回の震災から始まった電力不足問題で、我々は様々なことを考え直さなければなりません。節電も非常に大切なことですが、災害時にも対応できるシステム、子供たちが将来安心して暮らせる社会・・・
 私も含めて文明は、なかなか後戻りができません。

 真夏のゴルフだって、乗用カートなしにはプレーが考えられない時代ですから。
 



清澄ゴルフ倶楽部 グリーンキーパー 野呂田 峰