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コースメンテナンス - Maintenance -

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■ ■ ■ グリーンキーパーのひとり言(62) ■ ■ ■

■危険予知

 今年はホームページも久々にリニューアルし、コラムも積極的に話題提供しようと考えていたのですが、春先の仕事中に事故を起こしてしまい、関係者の皆様に多大なるご迷惑とご心配をおかけいたしました。
 今回、事故の内容についてコース管理関係者の安全管理に少しでも役立つところがあればと思い、概要をご報告します。
 作業は、日当たりと風通しを目的とした「カシの木の伐採」で、休場日を利用して計画したものでした。当初いつものように自社スタッフで伐採し片付ける予定でしたが、少し切り辛い場所であったことと、偶然別の作業に呼んでいた造園業者がいたので、急遽プロにお願いし、伐採方法を我々社員が見学することにしたのです。しかし実際に開始すると懸念したように、樹木がツツジの寄せ植え近くにあってチェンソーを扱いにくく、思うように切れません。
「これは作業工程を見直そう」と私が考え始めたころ、突然大きな音と共に反対側にいた私達の方に大木が倒れてきました。当然とっさに逃げましたが、転倒してしまい、左足首の骨折などで、約2ヶ月の休業となってしまいました。
 伐採という作業は、本来その性質上切る人以外は周辺にいないことが鉄則です。今回はチェンソーの使い方や切り込みの入れ方などの基本動作を見学するという目的上このような事故となってしまいました。このような勉強会は、今の時代ビデオの使用等、方法はいくらでもあるので、大いなる反省点です。
 近隣でも、同業者の伐採事故が起きたばかりであったため、安全講習として開いた見学会が思いがけない結果を招いてしまいました。しかしこの作業の問題点は、実際の伐採業者にあったのではなく、朝一で突然の計画変更をし、十分に事前打ち合わせもせず、安易な作業見学会を開催した私自身にあったと思っています。怪我をしたのが、管理監督者の私だけであったことがせめてもの救いです。

伐採したカシの木
伐採したカシの木

日当たりの良くなったティー
日当たりの良くなったティー

業者による伐採作業
業者による伐採作業

 事故というものは、「思いがけない」場面で起こるものです。
 起伏のある自然の中で働いていると、「滑った、転んだ」的な事故も多く、業界としても労働災害ゼロを目指し取り組んでいますが、なかなか少なくなりません。
 車の安全運転講習でよく聞く言葉で、「危険予知」というものがあるのですが、どんな場面で、どんな事が事故に繋がるのか? 事前に予想して準備したり、対策を立てることで、危険の確率がずいぶんと下がります。
当社の安全衛生委員会でも、各部署が持ち回りで「危険予知活動」の発表をしています。危険事例を予測し、レポートを作ると類似事故が起きる?という笑えない現象もあり、よりいっそうの安全対策が必要です。

救命訓練
救命訓練

消火訓練
消火訓練

消火訓練
消火訓練

 一方、ゴルフ場では、お客様の事故やトラブルも少なくありません。転倒事故、打球事故、熱中症、更に急な発病まで考えると、なかなか気を抜くことはできません。
 毎年、真夏の休場日を利用して、消防訓練やAEDなどの人命救助訓練等を行っています。
的確な初期対応によって尊い命が救われる事例も多々あり、従業員の安全意識を高めています。

カート道路工事
カート道路工事

カート道路工事
カート道路工事

カート道路工事
カート道路工事

 また、コース内の乗用カート道路も、ゴムチップが剥がれたり、凸凹ができたりして危険な個所から順次舗装改修工事をしています。年数を経過しても、「来る度に綺麗になっているね!」と言われるようなクラブを目指しています。
 まだまだ暑い日が続く中で、お客様や従業員に事故のないようコースをつくっていきたいと考えています。

清澄ゴルフ倶楽部 グリーンキーパー野呂田 峰

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